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農地を農業以外の目的で使用するには?
農業以外の目的で農地を使用する場合、行政から認可してもらう必要があります。これは、第一次産業として農業が国の重要な業種であるためです。例えば、全ての農家が農業を辞めて農地を駐車場に変えてしまったら、国の食糧自給ができなくなってしまい、他国に依存しなければ存続できなくなってしまいます。極端な例えでしたが、農地は国にとっても非常に重要なものなのです。その為、個人所有の財産であっても認可が必要とされています。
認可を受けるには?
農地転用許可は各市区町村の農業委員会に申請することになり、申請には下記の書類が必要です。
- 農地転用届出書
- 土地の登記事項証明書
- 住民票や戸籍附票(所有者の現住所などが登記事項証明書の住所などと違う場合)
- 案内図
- 公図
- 申請地の現況写真
- 事業計画書
- 土地利用計画図
また、申請そのものには費用はかかりませんが、申請に必要な書類を準備するのに5万円〜10万円程度必要と見込まれます。必要な書類によって変化しますので、あらかじめ確認しておくのが望ましいです。
申請から許可までどれくらいの期間がかかるのか
順調に進んだ場合は申請から許可が下りるまで約1.5〜2ヶ月程度かかるとされています。そのため、準備期間を考慮すると、半年〜1年程度かかる可能性がありますので、事前にしっかりと準備、計画をして進めていく必要があります。
また、基本的には転用した土地を再び農地に戻す事はできませんので、その点も留意した上でしっかりと検討する必要はあります。
無断転用には罰則があります!
農地の無断転用には懲役、罰金などの罰則が課せられます。
農地転用許可の申請は時間がかかり大変な作業ですが、自分の土地なのに…と不満に思われたとしても、
無断転用は絶対にやめましょう!